栄養学のプロが毎日食べる最強の果物「キウイフルーツ」のパワーを伝授!
筋肉、骨、神経といった運動器は加齢とともに加速度的に衰えるため、3度の食事や運動を意識しなければ、カラダの不調がそのまま老後に響いてきます。
でも、わかっちゃいるけど、忙しくて朝ごはんは食べてない、なんて人も多いでしょう。そこで今回、女子栄養大学栄養学部教授の上西一弘先生が毎朝、必ず食べるという“キウイフルーツ”の知られざる効能や栄養素について語っていただきました。(以下、上西先生・談)
私は毎朝、欠かさず「キウイフルーツ」を食べています。これ、実はビタミン、ミネラルがぎっしり含まれている果物の王様といってもいいくらい最強のフルーツだからです。
具体的には、ビタミンC、ビタミンK、ビタミンB6、葉酸、食物繊維やカリウム、マグネシウム、鉄、銅も豊富。しかも生で食べられるので、加熱に弱い栄養素もまるごととれるのが素晴らしいんですよね。
ちなみにキウイは、緑色(グリーンキウイ)と黄色(ゴールドキウイ)の2つのタイプが売っていると思いますが、実は色によって、含まれる栄養の量が微妙に違うんです。
例えばグリーンキウイは腸内環境を整えてくれる「食物繊維」がゴールドキウイより多く含まれています。また、消化を促進する「アクチニジン」というタンパク質分解酵素もゴールドキウイより多く入っているので、とくに肉と一緒に食べると消化を助けてくれ、胃もたれしにくくなるんですよ。
一方、ゴールデンキウイは免疫機能を安定させる「ビタミンC」が1個あたり140mgも入っています。これはグリーンキウイのほぼ倍の量です。厚生労働省が推奨する1日のビタミン摂取量が100mgですから、1日1個食べるだけでビタミンCは十分摂れるわけですね。
まとめると、
グリーンキウイ ・食物繊維が多い:腸内環境を整える
・アクチニジンが多い:たんぱく質の消化促進
ゴールデンキウイ ・ビタミンCが多い:免疫機能の維持
また、グリーンキウイもゴールデンキウイも「カリウム」が豊富です。これは女性が気にするむくみを解消してくれますし、高血圧の予防にも役立つんですよ。
私は朝食でキウイを食べていますが、1日に1個、どのタイミングでもいいので、食べることをオススメします。半分に切ってスプーンで食べてもいいし、タンパク質がとれるヨーグルトと一緒に食べたりすると最高ですね。
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